ことしで第7回となる新潟県燕三条地域の卸商社を中心とした信越エリア最大級の見本市「燕三条トレードショウ2023」が21日、燕三条地場産業振興センター(三条市須頃1)で開幕。燕三条地域の企業83社、400ブランドが一堂に集結して燕三条地域の製品や技術を発信している。
午前9時半から開会式を行った。今回のサブタイトルは「ふるさと納税寄付金額100億円の実力」。昨年度のふるさと納税の寄付が燕市54億円、三条市50億円で両市合わせて100億円を突破した。
このことにふれて実行委員長の田野隆夫燕商工会議所は、ふるさと納税は返礼品を提供している産業界にって「非常にもうかり、ありがたい」と感謝し、100億円を突破したその商品を前面に押し出してジェトロ新潟から努力をいただき、8人くらい海外の客が来る。ぜひ商品をしっかり売り込んで商売につなげてほしい」と出展企業に期待した。
鈴木力燕市長は、サブタイトルに「すごくいいキャッチフレーズを考えた」とたたえ、ことし7月に岩室温泉で行われた棋聖戦で、挑戦者の佐々木大地七段が調理が好きということで前夜祭でふるさと納税で人気の返礼品の包丁をプレゼントし、藤井聡太棋聖が「あしたの対局は切れ味鋭い将棋をさしてタイトルを守ります」とあいさつしたエピソードを紹介した。
滝沢亮三条市長は、寄付額に「私自身が何かしたわけでなく、三条の企業が素晴らしい製品を作り、全国に発信していただいたおかげ」と感謝し、先にニューヨークの日系食品スーパーで開かれた「燕三条フェア」で、客が日本円で7、8万円の包丁をすぐに手に取ってくれ、「燕三条の製品の魅力は世界に通じているんだなと身をもって実感した」と述べた。
経産省関東経済産業局地域経済部の濱田豊次長は「燕三条地域の厨房器具、調理器具、金属洋食器、アウトドア用品と、まさにこの商品づくりは出展している皆さまのプロデュース力のたまもの」と述べた。
また、2日間とも会場リポートを新潟が拠点のアイドルグループ「NGT48」のキャプテン藤崎未夢さん(22)が担当。21日はキャンプ専門YouTubeチャンネル「チキューギ.」のゆうさん(44)が自身のキャンプギアを会場に設営してYouTubeで発信する動画を撮影している。
昨年は1,500人が来場し、ことしの目標は2,000人。21日は午前10時から午後後5時まで、22日は午後4時まで開いている。