新潟県燕市の産業史料館は、10月7日(土)午後2時から同史料館で第1弾の開館50周年記講演会を開き、正倉院の研究を長年にわたり続ける正倉院事務所前所長の西川明彦さんを講師に「正倉院宝物と燕の工芸技術の可能性」のテーマで聴いてもらう。
新潟で正倉院技術を詳しく聞ける貴重な機会。あわせて正倉院宝物「銀薫炉」の復元に携わった玉川宣夫さんと市川正美さんの2人の金工家との鼎談(ていだん)も行う。
玉川さんは2002年に正倉院御物の復元に携わったことで紫綬褒章を受章し、それがきっかけで10年の人間国宝認定へつながった。ほかでは聞けないエピソードが聞けそうだ。
定員70人で参加は事前申し込み制。参加申し込みは燕市産業史料館のホームページの申し込みフォームで。問い合わせは燕市産業史料館(0256-63-7666)。西川明彦さんのプロフィルは次の通り。
西川明彦さんプロフィル
1961年生まれ。正倉院事務所前所長。京都市立芸術大学美術学部美術科日本画専攻卒業。京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。博士(美術)。1988年より宮内庁正倉院事務所勤務、整理室長、調査室長、保存科学室長、保存課、所長などを歴任。専門、工芸学。著書に『正倉院のしごと』『正倉院宝物の装飾技法』『正倉院の武器・武具・馬具』『正倉院宝物の構造と技法』ほか。