新潟県警燕署(清水文宏署長)は5日、特殊詐欺被害を未然防止した燕市内のコンビニ店と店員に署長感謝状を贈った。
感謝状を受けたのは、ローソン燕杣木店(燕市杣木)と店員の池田百之亮(いけだ もものすけ)さん(31)。燕署を訪れたオーナーの菰田祐次郎(こもだ ゆうじろう)さん(43)と池田さんに清水署長が感謝状を手渡した。
9月8日深夜に来店した高齢男性が5万円の電子マネーを購入したいと申し出た。「パソコンの修理に必要」と答え、動揺していた。電子マネーのこともよくわかっていないようすなのに5万円も買うのはおかしいと特殊詐欺を疑い、男性を説得して警察に通報。架空料金請求詐欺被害を未然防止した。
池田さんは2年ほど前にも特殊詐欺被害の未然防止で感謝状を受けている。今回の男性は初めて見る客だったが、「高齢の人には、なんかあったら声をかけてねみたいに言って、話しやすい関係をつくっている」と言い、ふだんからコミュニケーションをとっている。
池田さんは「特殊詐欺はやっぱりなかなか無くならないのが実情。こういう詐欺が無くければがいちばんいいが皆さん、自分がまさかと思っているので、今後も気をつけなければいけないなと思う」と話した。
11店舗を経営する菰田さんは「半年前に同じような未然防止で書著を感謝状をいただいた店がある。それを写真に撮って各店に送って注意喚起した。今回も持ち帰って注意喚起し、1件でも未然防止できれば」と話した。
清水書著は「コンビニ店は被害を防ぐ最後のとりで。ぜひおかしいなと感じたら積極的に声をかけて通報してほしい」と感謝した。ことしに入って燕署管内では4件、被害総額約333万円の特殊詐欺被害が出ている。