26日(木)から 29日(日)までの4日間、新潟県燕三条地域87の事業所のものづくりの現場を公開するオープンファクトリーイベント「燕三条 工場の祭典」の関連イベントの内容が決まった。
ものづくりの聖地を目指し、地域のものづくりや職人の活動を発信するフェスティバル。ことしは運営体制が刷新され、新たに発足した任意団体KOUBA(コウバ:発起人・齋藤和也株式会社ドッツアントラインズ代表)が運営する。
オープンファクトリーは、刃物をはじめ、工具やキッチンツール、鋳物、機械部品、金型など金属加工関連の工場や、精密機械、木工、パッケージ、生活用品、アパレル、食品などさまざまな業種の工場のほか、燕三条のものづくりの成り立ちや特色を紹介する資料館など87事業所が参加する。
数あるKOUBAを効率よくめぐってもらうため、地域を熟知したガイドとめぐるKOUBAツアー(有料で事前申し込みが必要)を実施するほか、全体監修のプロダクトデザイナー堅田佳一さんが勧めるKOUBA巡りコースを公式SNSで紹介する。
ことしから新たにオフィシャルのトークショー(参加費無料)を5本、開催。事業者、クリエイターなどさまざな立場の人たちが登壇し、地域におけるデザインと経営の関係や、クリエイティブを活用する効果などをテーマに語る。
また、事業者や職人と直接コミュニケーションをとっていただけるパーティーや交流会も行う。オープンファクトリー以外の関連イベントの内容は次の通り。
参加申し込み→https://kouba-fes.jp/show
■クリエイティブを活用した事業づくり
燕三条の事業者の質問などをトークテーマに、日本全国からクリエイティブを活用し事業を成功・成長させてきた登壇者たちのこれまでの失敗談やクリエイティブにまつわる金の話なども交え、事業への生かし方をトークセッションでひもとく。
日時:10月26日(木) 18:00〜19:30
会場:燕三条 こうばの窓口
登壇者:堀田将矢(堀田カーペット)
内田徹(漆林堂)
米津雄介(THE)
■「地産地匠」のものづくり 〜地元デザイナーとつくる、KOUBAの未来〜
ものづくり企業が求めるクリエイター像とクリエイターが求めるものづくり企業との関係性を各産地のデザイナー・クリエイターと、ものづくり企業とのマッチング事例にふれながらトークセッションで探る。両者に必要な考え方やスキルについて具体的に議論し、両者の積極的な関係性の構築を促し、その後の交流会を通じて実際に交流を深める。
日時:10月27日(金) 18:00〜19:30
会場:三条ものづくり学校 105号室
登壇者:千石あや(中川政七商店)
坂本大祐(オフィスキャンプ)
堅田佳一 (工場の祭典 全体監修)
■産業観光と燕三条のこれから
福岡県八女市を拠点とする「うなぎの寝床」と新潟県燕市・三条市を拠点とする「つくる」。それぞれが得意とする産業観光における地域特性や「産業観光」という事業の役割にふれながら、実例をもとにしたそれぞれの事業展開などを紹介。本質的な産業観光のあり方を考察し、行動し続ける両者にヒントをもらいながら燕三条にとって必要な産業観光のカタチを議論する。
日時:10月28日(土) 10:30〜12:00
会場:三条市立大学
登壇者:富永潤二(うなぎの寝床)
山田立(つくる)
■全国のものづくり産地と、燕三条
2013年に始まった全国の産業観光の先駆けである「燕三条 工場の祭典」。これまで歩んできた10年と新たな歩みについて、両全体監修が互いの想いをセッションする。工場の祭典を支える参加工場、行政、クリエイター、市民とどう作り上げ、「工場の祭典」が燕三条にとってどのように進化していくことが地域にとってより良いカタチとなるのかを考察する。
日時:10月28日(土) 14:00〜15:30
会場:三条市立大学
登壇者:山田遊(method)
堅田佳一 (工場の祭典 全体監修)
■ものづくり企業の今と、「これから」に必要なこと
日本の工芸を元気にするため、全国各地800社を超えるメーカーとものづくりをしてきた中川政七商店の中川氏とともに、燕三条地域のものづくり企業にとってこれから必要になる視点や考え方を議論する。
日時:10月29日(日) 11:00〜12:30
会場:三条市立大学
登壇者:中川政七(中川政七商店)
堅田佳一 (工場の祭典 全体監修)
■オープニングパーティー
日時: 2023年10月26日(木) 18:00 - 21:00
※18:00-19:30 トークショー/19:00-21:00 オープニングパーティー
会場: 燕三条 こうばの窓口(燕三条駅内2階)
参加方法: 事前申し込み制(10月20日締切)→HPから申し込む
参加費: 5,000円(ファーストドリンク付き、2杯目以降はキャッシュオン500円)
■交流会
日時: 2023年10月27日(金) 18:00 - 21:00 ※18:00-19:30 トークショー/19:00-21:00 交流会
会場: 三条ものづくり学校 105号室 (新潟県三条市桜木町12−38 )
参加方法: 事前申し込み制(10月20日締切)→HPから申し込む
参加費: 3,500円(ドリンク キャッシュオン)
祭典中日に開催される誰でも参加可能な交流会。参加企業同士やトークショーゲストとの交流を深め、新たなつながりを築く絶好の機会になる。パーティー前半の無料のトークショーだけの参加も可能。
■アフターパーティー
日時: 2023年10月29日(日) 18:00 - 21:00
会場: 燕三条 こうばの窓口(燕三条駅内2階)
参加方法: 事前申し込み制(10月20日締切)→HPから申し込む。
参加費: 5,000円(ファーストドリンク付き、2杯目以降はキャッシュオン500円)
祭典の締めくくりとして、4日間を振り返りながら感想や課題を共有し、未来に向けての展望を語り合う場としてアフターパーティーを開催。オープニングパーティーや交流会同様、当日開催のトークショーゲストも出席予定。
テーマに沿ったKOUBAを、地域を熟知したガイドとともに巡るツアー。会期中オープンファクトリーを実施していない事業所やふだん立ち入りできないKOUBAも見学できる。要事前予約・有料・定員あり。
詳細→https://kouba-fes.jp/show
■燕の大正時代産業ツアー
日時:10月26日(木) 9:45〜14:30
集合場所:燕三条駅2階 こうばの窓口
参加費:7,000円/1名様 (工場案内料 、ガイド料 、昼食代、保険料)
申し込み先:https://tsubamesanjo.net/pickup/koubafes-tour1/
【見どころ】昔から燕を支えてきた産業である銅器、鑢(やすり)、煙管(きせる)の工場を巡ります。歴史背景、文化などガイドの説明を交え、燕の街並みを楽しみながら回る。
タイムスケジュール(予定)
9:45/燕三条駅2階 こうばの窓口集合
10:04 - 10:08/移動(JR弥彦線 燕三条駅 ? 燕駅)
10:20 - 11:20/石駒(やすり)
11:35 - 12:30/太閤(昼食)
12:40 - 13:40/六張煙管 (きせる)
13:50 - 14:30/玉川堂(銅器)
玉川堂にて解散
※まち歩きツアーになりますので、歩きやすい格好で参加する。
■Deep KOUBA@三条
日時:10月27日(金) 13:00〜16:45
集合場所:燕三条駅2階 こうばの窓口
参加費:10,000円/1名様 (マイクロバス代、工場案内料 、ガイド料 、保険料)
申し込み先:https://tsubamesanjo.net/pickup/koubafes-tour2/
【見どころ】 三条に拠点を構えるものづくりの重鎮たちが手がける傑出した製品の製造工程に深く没入し、製造現場の瞬間を体感するツアー。
タイムスケジュール(予定)
13:00/燕三条駅2階 こうばの窓口集合
13:25 - 13:55/梅心子(切出)
14:10 - 14:55/大石碁盤店(将棋駒)
15:15 - 16:15/三条製作所(和剃刀)
16:45/燕三条駅にて解散
■金属製品を支える産業ツアー
日時:10月26日(木) 13:00〜16:50
集合場所:燕三条駅2階 こうばの窓口
参加費:10,000円/1名様 (マイクロバス代、工場案内料 、ガイド料 、保険料)
申し込み先:https://tsubamesanjo.net/pickup/koubafes-tour3/
【見どころ】製品誕生の舞台裏を探求するツアー。メインの製品を副産業のエキスパート達がどのように支えているのかを探る。
タイムスケジュール(予定)
13:00/燕三条駅2階 こうばの窓口集合
13:20 - 14:10/山崎抜型(ダンボール、抜型)
14:30 - 15:20/株式会社ほしゆう(印刷)
15:40 - 16:30/有限会社いづみ商会(ビニール、パッケージ)
16:50/燕三条駅にて解散
テーマや地域、目的に合わせて活用いただける、全体監修の堅田がおすすめするKOUBA巡りコースを公式SNSにて順次紹介する。その一部は次の通り。
公式Insatgram → https://www.instagram.com/koubafes/
■初めての燕三条工場の祭典コース
玉川堂(鎚起銅器・燕)→日本洋食器 (洋食器、お鍋・燕)→藤次郎(包丁・燕)→三条特殊鋳工所(お鍋・三条)→相場産業(工具・三条)→マルナオ(お箸・三条)→諏訪田製作所(爪切り・三条)
燕市の産業の礎とも言える鎚起銅器からの発展した洋食器を知るコース。玉川堂のヤカンから、世界的に有名な柳宗理のヤカンの比較をしてみても楽しい学びに。また、洋食器作りから派生した燕の刃物作りと、鍛治の文化が色濃く反映されている三条の刃物作り。実際の製造現場を見ることでより深く理解できるコース。このほか大工道具の産地の三条市で、その大工道具を支えてきた木工加工を背景に世界に通じるブランドにまで仕上げたマルナオの挑戦も必見。
■燕三条ベテランの皆さんへ。もうここ行きました??コース
ワークスサイマツ(お菓子型・分水)→笹川メッキ(表面処理・三条)→松井精密工業(金属加工・三条)→三条工機製作所(金属製品・三条)
全国的にも珍しい抜型や、表面加工、精度が求められる測定器、金属から樹脂製造まで燕三条のあらゆるKOUBAを支える工機を製作する会社など、ものづくりの川上に近づくコース。
公式サイト https://kouba-fes.jp
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