国内の桐たんすの7割を生産する新潟県加茂市の桐たんすメーカーが加入する加茂桐箪笥(たんす)協同組合(桑原隆理事長)は、13日(金)から15日(日)までの3日間、加茂市産業センターで「第22回加茂桐箪笥祭り」を開き、目玉のイベントとして3日間で5回、桐かんなかけ大会を開く。
大会は13日は午後1時の1回、14、15日はそれぞれ午前11時と午後1時の2回、開き、3日間で計30人の参加を募集。「桐たんすを作るうえで7割がかんなかけでできている」と言われるほど桐たんすの製造では、かんなかけは重要な工程で、参加者は桐たんす職人からかんなかけのレクチャーを受けてから実際に3分間のかんなかけに挑戦する。
3日間でいちばん重いかんなくずを出した人に優勝賞品の30万円相当の桐手許(てもと)たんすをはじめ3位以上と、女性優勝者にも賞品を贈る。
参加資格は中学生以上の素人限定。日常的にかんなを使う人や過去の入賞者は参加できないので、初めてかんなをかける人にも十分に優勝のチャンスがある。女性の参加も歓迎している。
初日の13日は午前10時からオープニングイベント「加茂市頂上決戦」を行う。藤田明美加茂市長、加茂市地域おこし協力隊で体操指導者の松本悠雅さん、加茂桐箪笥伝統工芸士会の三本和好会長の3人で大会のデモンストレーションを行う。
さらに桐たんす屋巡りとして、工房見学も行う。参加の6工房すべてを回った人には、抽選で豪華な賞品も贈るほか、メイン会場の加茂市産業センターに来場したときにくじ引きに参加でき、当たりが出た人には「桐まな板」をプレゼント。はずれても製造工程で出た桐端材を持ち帰ることができ、無料で参加できて土産も豊富なイベントだ。
桑原理事長はは「ぜひ多くの方にご来場いただき、加茂桐箪笥の魅力を楽しみながら味わってもらいたい」と来場を呼びかけている。申し込みや詳細は加茂桐箪笥協同組合のホームページから。