新潟五大ラーメンのひとつ「燕背脂(せあぶら)ラーメン」をおにぎりで包み込んだ画期的な新商品「燕背脂ラーメンおにぎり」が誕生。14日、15日と「道の駅 国上」で開かれている「秋のわくわく収穫祭!」で完成発表と試食販売会が行われており、1日100個を販売。14日は用意した100個が販売開始から20分ほど一気に完売する人気だった。
2013年にスタートした「つばめ若者会議」の高校生版ともいえる「燕市役所まちあそび部」は、その高校生版とも言える取り組みで2020年に発足。まちにかかわり、まちの人と資源を使った「まちあそび」を実践している。
その活動の一環で今回は、燕のソウルフードでもある「燕背脂ラーメン」をおにぎりするアイデアを具現化した。「道の駅 国上」の食堂で燕背脂ラーメンを提供する燕背脂ラーメンの代表店のひとつ「らーめん潤」(燕市小牧)が全面協力。一緒に開発し、材料、調理をすべて担当する。
ご飯は燕背脂ラーメンのスープで炊き込み、めんを短く切ってチャーシュー、タマネギ、メンマが入る。型に入れて円筒形のおにぎりし、真ん中をくぼませて半分に切った煮卵を切り口を見せて載せ、食欲をそそる演出がにくい。
ラーメンとおにぎりを合体させるという一見、無謀に思えるアイデアだが、想像のずっと上をいく完成度に驚かされる。おにぎりなのに燕背脂ラーメンを味わっている感覚を実現することに見事、成功した。
「道の駅 国上」の定番商品にする。販売開始時期は未定だが、一足早く完成発表と試食販売会を行うことにした。販売価格は500円を予定しているところ特別価格200円で販売。販売開始から行列が途切れることなく、わずか20分で完売した。
今回のプロジェクトを担当した、いずれも高校2年生にあたる燕中等教育学校5年生で燕市に住む平澤巖基さん(17)と北村駿介さん(17)の2人が屋外のブースで「燕背脂ラーメンおにぎり」の売り子を務めた。
考案のきっけについてふたりは「燕背脂ラーメンと新潟県のコメ、どっちも好きだから、どっちも生かせるものををつくりたいと考えたら、らーめん潤さんがやってくれた」。
味には「試食して改良を重ねて、もう大満足」。「お客さんの感想はまだ聞いていないけど、予想の10倍くらいの勢いで売れた」と喜ぶ。11月に京都で開かれる道の駅のグルメナンバーワンを決める「道-1グランプリ」に、「道の駅 国上」はこの「燕背脂ラーメンおにぎり」で勝負する。2人は「全国にも通用すると思う」と自信を深めていた。