善意の循環で子育て支援をと14日、新潟県燕市でいらなくなった学用品を必要な子育て世帯に無料で譲る「学用品等リユース会」が開かれ、開場前から15組ほどの親子が訪れて好評だった。
燕市社会福祉協議会(小越ゆみ子会長)が主催。ことし5月から、こども食堂やフードバンクなど関係団体に呼びかけて学用品などを募った。
集まった学用品は制服など118点、体操着など45点、ランドセル58個、ほかにも文房具や自転車乗り用ヘルメットなど、鉛筆1本から数えると1,300点も集まった。
まだまだ十分に使えるものばかりで、ほとんど使用感のないものや、まったく使っていないと思われるものもあった。
午後1時半から会場の市民交流センターにずらりと並べた。保護者は学生服、子どもたちは文房具が人気だった。
子どもの中学校入学の準備にと訪れた母親は、真っ先にスポーツバッグを手に入れた。「ニュースで新潟市でもこういうのをやっていると聞いていたので。今回あるって聞いて喜んできました。子どもはすぐ大きくなるから助かる」と話していた。
燕市社協では、新型ウイルスの影響もあってさらに生活が厳しさを増している家庭も多いだろうと、リユース会を企画した。このために移動式の更衣室3台を共同募金の助成金で購入した。
ランドセルは途中で、募集をストップしなければならないほどたくさん寄せられ、想像を上回る反響に喜んでいた。
この日は都合がつかなかった人のために16日(月)から18日(水)までの3日間、いずれも午後5時から7時まで同じ会場で開く。また、来年3月12日に第2弾のリユース会を開き、それに向けて来年1月末まで引き続き、学用品の持ち込みを受け付けている。問い合わせは燕市社協(0256-78-7080)へ。