笹岡小で創立150周年記念式典 100年前の校舎全焼の廃校の危機も乗り越えて

(2023.10.16)

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新潟県三条市下田地区の笹岡小学校(相田覚校長・児童47人)は、1873年(明治6)に長沢校の分校として民家に中野原分校として開設してからことしでちょうど150年。15日、創立150周年記念式典を行ってその大きな節目を祝った。

笹岡小学校の創立150周年記念式典
笹岡小学校の創立150周年記念式典

笹岡小は下田地区のほぼ中央に位置する。創立以来、地域の人に支えられて存続し、1997年(平成9)から今の場所に校舎が新築された。地元の笹岡の集落は、当時の開拓者、笹岡一族の名に由来し、校名も笹岡とし、校歌にもその名を残す。

分校として開校から9年後の1892年(明治15)に上新田に家屋を購入、笹岡新田校(通称:権次郎学校)として独立。ちょうど100年前の1923年(大正12)には、校舎が全焼し、廃校の危機に見舞われたが、横田氏宅を仮校舎に借り、3年生以上は長沢校に委託して再建を働きかけ、2年後の1925年(大正14)に新校舎が完成した。

相田校長の式辞
相田校長の式辞

1998年(平成10)から飼育しているヤギが児童のアイドル。1999年(平成11)には新プールが完成。2005年(平成17)に三条市との合併で下田村立から三条市立と改称した。

15日の記念式典の式辞で相田校長は、校歌の1番から4番すべてに「我等(われら)は同胞(はらから)」のフレーズがあることを紹介した。

児童はマスコットキャラクターをプリントしたTシャツ着て出席
児童はマスコットキャラクターをプリントしたTシャツ着て出席

「笹岡小学校で学んだ子どもたちは兄弟姉妹のようにみんなで親しい関係でいてほしいという強い願いを込めたものと解釈している」、「この考え方を大切にしてこれからも上級生が下級生を助け、仲良く学校生活を送っていきましょう。これから入学してくる弟や妹にもこの大切な考えを引き継いでいきましょう」と児童に話した。

滝沢亮市長は「今度も三条市の宝物である笹岡小学校の子どもたちが150年の伝統を受け継ぎ、将来の夢に向かって大きく羽ばたいてほしい」と願った。

銀杏祭作品展の会場
銀杏祭作品展の会場

児童は創立150周年記念事業としてヤギをデザインした学校のマスコットキャラクターを制作した。式典では児童全員がマスコットキャラクターをプリントしたTシャツを着て出席。記念品の航空写真入りクリアファイルにもマスコットキャラクターをデザインした。

式典で児童は、笹岡の歴史紹介や発表呼びかけ、合唱を披露した。ほかにも記念講演会、紙飛行機大会、銀杏祭作品展。三条東高書道部による書道パフォーマンスなども行って150周年を楽しく祝った。


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