ことしから全国のドッジボールチームを訪問してドッジボールを指導し、魅力を伝えているドッジボール日本代表主将の服部勝太選手(32)が23日、新潟県三条市を拠点とする小学生公式ドッジボールチーム「ブラックタイガー」を訪問した。
「ブラックタイガー」は、三条市立条南小学校のクラスが三条市内のドッジボール大会に出場しようと1995年に発足した「条南ファイヤー」に始まり、98年に「リトルスターズ」、99年に今の「ブラックタイガー」に改称した。
今のメンバーは三条市、燕市、見附市、長岡市の小学生22人。三条市内の栄中央小、旧第一中、須頃小の3つの会場で練習している。過去最高成績は県3位。ことしのジュニアカップでは県ベスト4に進出した。
監督の会社員山田貴生さん(34)=三条市=はその第一期卒団生で主将も務めた。ことし3月に石川県で開かれた全国大会を見学に行ったときに服部選手に会った。そこで服部選手が全国のチーム訪問に出向いていると聞き、「ブラックタイガー」への訪問を応募し、実現した。
服部選手は元日本代表の高松翔太選手(24)とふたりで栄中央小を訪れた。服部選手はパス回しは「基本的に人の顔をねらって投げる」、「足を動かして正面に回って捕る」とポイントをアドバイス。高松選手とふたりで30秒間、ノーミスで26本のパスをつなぐ正確さを披露し、子どもたちは目を見張っていた。
服部選手はただ教えるだけではなく、「どう思った?」と子どもたちに気づいたことを質問し、自分の頭で考えて体に染みこませるような指導をしていた。
山田監督は「子どもたちの声の出し方が今までの練習と全然、違う」とモチベーションが上がっている子どもたちに目を細め、「子どもたちに思い出をつくってあげたかった。スポーツに対する意識も変えてほしい」とし、ドッジボールを広く知ってほしいと願っていた。「ブラックタイガー」への問い合わせは山田監督(080-1018-3551)へ。