2021年の東京五輪に続いて来年のパリ五輪で2度目の五輪出場を目指す新潟県三条市のカヌー選手、當銘孝仁(とうめ たかのり)選手(30)は23日、滝沢亮三条市長に今シーズンの成績を報告。「メダルをもってくるのが自分が競技を始めたころの夢。それをしっかりかなえたい」と決意を示した。
當銘選手は沖縄県出身でアーネスト株式会社に所属。東京五輪では、カヌースプリント男子カナディアンシングル1000メートルに日本代表で出場した。準々決勝敗退の不本意な結果に終わり、一時は引退も考えたが選手生活の継続を決意し、再起した。
ことしは3月のカヌースプリント海外派遣選手選考会のカナディアンシングル1000メートルで優勝し、タイムトライアルで代表に確定。メーンは1回目のパリ五輪に向けた選考レースだった8月のカヌースプリント世界選手権。結果は7位で、「あまり結果は良くなかったが自分としては手応えを感じた」(當銘選手)。
しかし、アジア勢では2位となり、来年4月のアジア大陸予選で2位以内に入れば五輪出場権を獲得できる。「このままいけば出場できるが、そこに向けてほかの選手も強化してくると思うので、現状維持に甘んじないように成長していきたい」、「このまましっかり継続していけば枠を獲得できると思う」と當銘選手は自信を示した。
今シーズンからはスペインやアメリカの海外のクラブチームで合宿し、来シーズンも海外で強化に努める考えだ。
當銘選手は「今がいちばんいい時期に来ていると思う。次が最後になるかもしれないという気持ちで臨みたい。自分自身のポテンシャルだけに期待するのは正直、もうちょっと疲れた。自分自身に必要なのはしっかり結果を残すことだと思っている」と力強く話した。
滝沢市長は「まずはアジア大陸予選でしっかり結果を残して夏の五輪出場を決めていただき、五輪のメダルという力強い言葉もいただいたので、代表を獲得できるよう三条市民一丸となって引き続き応援していく」とエールを送り、アジア大陸予選を現地で応援できるようスケジュールの仮押さえを指示した。
同席したカヌー選手でもある三条市スポーツ協会の岩瀬晶伍(いわせ しょうご)事務局長は「日本人のカヌー選手のなかでいちばん五輪出場の可能性が高い選手。ぜひこのままの勢いを期待したい」とし、「ほかにも水泳を含めて五輪に出そうな選手があり、三条市をあげて五輪選手を応援できるような形にし、五輪後は市民との交流も考えていきたい」と述べた。
また、ことし3月にスタートした「當銘サポーターズクラブ」には、36個人と6企業から57万1000円の支援が寄せられている。問い合わせは電話「0256-45-1150」へ。