金属加工産業を中心とした地場産業の一大集積地、新潟県の燕三条地域で26日(木)、27日(金)の2日間、日本海側最大級のものづくり系見本市「燕三条ものづくりメッセ2023」が燕三条地場産業振興センターを会場に開かれ、176社・団体が出展して製品や技術、サービスをアピールする。
「燕三条トレードショウ」、「燕三条 工場の祭典」と並ぶ燕三条の経済界の秋の3大イベントのひとつ。ことしで9年目になり、出展は昨年より4社・団体少ない。
「メッセピア」と「リサーチコア」の間の駐車場に設置してきた大型店テントをことしは設置しない。昨年まで感染防止対策で通路や小間の間隔を広くしていたが、ことしは元に戻し、大型テントがなくても小間を設置できることになった。
ことしは、そこに設置する入場テントで来場者は受け付けし、三条商工会議所チェンバーズホール、駐車場の大型製品展示、メッセピアの多目的ホール、物産館前の特別エリアの順に回る。
ことしは数年ぶりに東京商工会議所から出展申し込みがあり、東京都ブースに都内の15社が出展する。
ことしもオンライン商談サービスもあるハイブリッド開催だが、新型ウイルス禍が収束したため、リアルを重視。オンライン商談サービスは枠を縮小し、事前申し込みは1件にとどまる。
一方でビジネスマッチングには発注企業18社から申し込みがあった。すぐに工場の製造現場へ出向いて見学できるのが魅力で、発注内容は鋳造関係が多いと言う。
出展企業の検索には、初めてAI技術を使った検索チャット「ChatGPT」のAPIを組み込み、自然言語で検索して対話するように検索できるシステムを設置した。
関連イベントとして26日午後2時から特別講演会「モノづくり産業に100年に一度のチャンス到来!〜燕三条はモノづくりの牽引役に〜」、27日午後1時から溶接・材料技術特別講演会「材料と加工技術による製品の高付加価値化〜材料から仕上げまで〜」も開く。
昨年は3,831人が来場し、ことしは5000人の来場を目指す。26日は午前10時から午後5時まで、27日は午後4時まで。誰でも入場できるが、事前にオンラインの入力フォームで来場登録を行い、メールアドレスに表示されるQRコードを読み取って入場する。送信される。