11月1日から24日まで新潟県弥彦村の弥彦神社境内で開かれる「弥彦菊まつり」を前に25日、本間芳之村長ら関係者が花角英世知事を表敬訪問してPRした。ことしは夏の記録的な猛暑の影響で花が小さく開花が約2週間遅れているが、約3,000鉢の菊の出品を見込み、紅葉とあわせて弥彦へ観光客を呼び込む。
弥彦菊まつりは、新潟県と新潟県菊花連盟(会長・花角英世知事)の主催で毎年開かれている。正式名称は第63回新潟県菊花展覧会。知事の表敬訪問も恒例で、本間村長をはじめ弥彦村観光協会・河村信之会長や県菊花連盟の三条支部と黒埼支部の支部長などが県庁へ出向いた。
福助づくり、だるまづくり、盆栽づくりの3鉢のキクを花角知事にプレゼントしたが、きれいに花が咲きそろったキクが用意できず、福助づくりは小さい花がついていたものの、盆栽づくりはまだつぼみ。ことしは熟練の菊花愛好者にとっても花を間に合わせるのは難しい夏の猛暑だったことがわかる。また、花がそろわずに開幕前の審査ができないのではないかと心配される異常事態だ。
弥彦菊まつり期間中に約46万人が訪れるが、ここ数年は毎年7千人ほどずつ減っている。河村観光協会腸は「新型ウイルスが5類に下がって皆さん動ける状況ができたので、なんとかそれを止めたいなと思っている」と今シーズンに期待した。
三条地域の菊花愛好者はかつて50人いたのに、今は4人。県菊花連盟会員も平成元年の1,105人から34年たったことしは147人まで急減。弥彦菊まつりの規模の維持は年々、厳しくなっている。
そこで秋の弥彦観光の魅力アップをと、ことしは新たに外苑坂通り大イチョウのライトアップを行う。この大イチョウは旧弥彦村役場の敷地に立つ。28日は元NGT48メンバーで今は東京CuteCuteに所属する弥彦村出身の諸橋姫向 (やひこ)さんも参加して午後5時から弥彦神社一の鳥居、5時15分から大イチョウ、5時半から弥彦公園もみじ谷でライトアップの点灯式を行う。
本間村長は「ことしは菊まつりもみじ谷、さらに大イチョウもライトアップして昼も夜も楽しんでもらおうということで、いたるところでライトアップでにぎやかになる」とアピールした。
花角知事は「菊があって、紅葉があって、大イチョウ。連続して見ごろが少しずつずれて人が途切れないといいですね」と期待。また、花角知事は「大風景花壇もすごいですよね」。ことしの大風景花壇のテーマは富山県の霊峰「白山」。「必ず期間中にはプライベートでも必ず=うかがいたい」と弥彦菊まつりを楽しみにしていた。