帝国データバンク新潟支店の調べでは、新潟市を中心にラーメン店「元祖新潟濃厚味噌 東横」など5店舗を展開する有限会社東横（新潟市中央区紫竹山1）が24日、新潟地裁へ民事再生法の適用を申請し、保全・監督命令を受けた。負債は約1億4500万円。

東横の「新潟濃厚味噌ラーメン」

同社は1983年に創業し、91年2月に法人改組したラーメン店で、新潟市内を中心に新発田市や長岡市でラーメン店「元祖新潟濃厚味噌 東横」など5店舗を展開。「新潟5大ラーメン」のひとつ「新潟濃厚味噌ラーメン」の代表店として知られ、18年1月期の年売上高は約2億円を計上した。

20年春以降、新型ウイルスの感染拡大で客足は大きく落ち込み、21年1月期の年売上高は約1億4200万円に低下。ウイルス禍から社会経済活動が回復に向かうなか、23年1月期の売上高は約2億円に像会したものの、原材料やエネルギー価格の高騰、人手不足や人件費の上昇などを背景に連続赤字で大幅な債務超過が続いていた。資金繰りの悪化に歯止めがかからず、法的手続きにより事業再建を目指すことになった。

なお、JR新潟駅南口にある「ラーメン東横」（新潟市中央区南笹口）は別会社の運営。