26日から29日まで新潟県燕三条地域で開かれている「燕三条 工場の祭典」に参加している株式会社ハイサーブウエノ(小越元晴社長・三条市福島新田)は、処分する必要に迫られたステンレスの業務用のシンクや作業台をスクラップにするくらいなら誰かにもらってほしいと、28日まで1台1,000円の処分価格で販売している。
同社が製造するステンレス板金のシンクや作業台、規格サイズのつり棚など100台近くあるほか、作業用のカートや調理器具などもある。本来なら購入に数万円かかるものだけに、ただ同然の処分価格だ。
「燕三条 工場の祭典」で同社へ見学に訪れた人に紹介したところ、予想より多く27日までに十数台が売れた。
外食チェーン大手から、閉店した店舗で使っていた厨房機器の保管場所を借りたいという依頼があった。同社では第二工場と第三出荷棟を倉庫として貸し、必要になったときに再びクリーニングして出荷することにした。そのため、そこに在庫していた製品を処分しなければならなくなった。
小越社長は「スクラップとして捨てられるくらいだったら誰か使ってくれるかなと。悲しいじゃないですか。モノを作っててそのまま使われずに捨てられるって」と自社製品の里親を待っている。問い合わせは同社(0256-45-5678)。