新潟県内の山手の紅葉は見ごろを過ぎようとしている。魚沼市と福島県檜枝岐村にまたがる奥只見湖は1日、秋晴れの下で紅葉が色鮮やかに映え、遊覧船は平日にもかかわず定員に達しそうなほど多くの乗船者があり、もみじ狩りの観光客でにぎわっていた。
遊覧船に乗って見渡す360度のパノラマの紅葉は圧巻。山肌を覆う紅葉はその姿を逆さまに湖面に映し、息をのむ美しさだった。
奥只見湖へはトンネルの多い奥只見シルバーラインを使うのが一般的だが、その開通以前からあった枝折峠(しおりとうげ)は、切り立った山々をうねるように紅葉が広がったり、紅葉が壁のようになったりの壮大な風景に圧倒される。紅葉はこれから山手から平場へと移っていく。
奥只見ダムが1961年に完成してから10年後、1971年にオープンした食事や土産を提供する「奥只見ターミナル」は、新型ウイルスの影響や後継者の問題で今週いっぱい、5日で閉店する。
店内には販売している商品も少なくなり、買い物をするしないにかかわらず店の紙の買い物袋を記念に自由に持ち帰ってもらっていた。