「県央地域で初めての画廊」とうたって1983年(昭和58)、新潟県加茂市の菓子製造販売業の老舗「うのもりや」の2階に開廊した画廊「山内堂」。開廊40周年を記念して2日から7日まで「山内堂4人組展」を開き、山内堂でおなじみの4人の県内作家の作品を展示している。
展示しているのは、洋画の猪爪彦一さん=新潟市西区=、陶芸の佐藤公平さん=新発田市=、彫刻の霜鳥健二さん=燕市=、七宝の速水信子さん=新発田市=の作品。合わせて50点ほどを展示している。
今の建物を新築した1998年(平成10)4月にも同じ作家で4人展を開いており、それからちょうど25年、四半世紀の時を超えて再び同じ顔ぶれの作品が並んでいる。
「うのもりや」の開業時期は定かではないが、少なくとも1846年(弘化3)には存在していたことが古文書からわかっている。
その2階で「山内堂」を開いたのは八代目の妻、山内スミさん(94)。体調を崩しているが、この春まで店に出ていた。頼まれて空いていた2階の部屋を編み物教室の作品展の会場に貸したのがきっかけで、窓をふさぐなどリフォームしてギャラリーにした。
98年の建て替えの時も引き続き「山内堂」を併設した。「文化、飲食が店ははやる」というのが九代目の山内美恵子さん(70)の考え。ことしの主催展これが3回目、会場貸しを含めると7回目。「来年も決まっている作品展があり、ただただ続けていくだけ」と美恵子さんは話している。問い合わせは山内堂(0256-52-9258)。