5日から8日までの4日間、真宗大谷派三条別院(森田成美輪番・新潟県三条市本町2)で開かれている宗祖親鸞(しんらん)の祥月命日に向けた法要、お取り越しの報恩講に合わせて5日、6日と境内や参道で夜店が並んでいる。
親鸞が入滅した11月28日にあわせて真宗大谷派本山では毎年11月21日から28日まで御正忌(ごしょうき)報恩講が行われる。本山以外の別院や寺はそれと日をずらして繰り上げて行うことからお取り越し報恩講と呼ばれ、三条別院では毎年5日から8日までと決まっている。
始まり、午後から参道には露店が並んでにぎわった。2年前までは大通りから約200メートルを車両通行止めにして臨時露店市場を開設したが年々、出店が減って昨年から車両通行止めの区間は昭栄通りとの交差点からの約50メートルに短縮している。
ことしの出店は境内に5店、参道に10店の15店にとどまり、昨年の22店より7店少ない。ことしは日、月曜に当たり、周辺の繁華街、本寺小路は定休日の店が多く、人出があまり期待できないことも出店の少なさに影響したようだ。
地元では「お取り越しは荒れる」と言われるように、一足早く冬将軍が到来してあられやみぞれが降ることも多かったが近年は暖冬傾向なのかあまり荒れることはなくなった。
5日の三条市は秋晴れで最高気温は10月初旬から中旬並みの22.1度の小春日和。夕方になっても肌寒さはなく、ぽっぽ焼きなど行列ができる店もあった。
車両通行止めは2日間とも午後10時までだが、それより早く店じまいする店も多くなりそうだ。