真宗大谷派三条別院(藤懿信麿輪番・新潟県三条市本町2)で、宗祖親鸞(しんらん)が入滅した11月28日の祥月命日に向けた法要、お取り越しの報恩講が5日から8日までの4日間にわたって営まれた。
法要や法話が行われ、各地から信者が参集した。法要の締めくくりとなる8日の午前10時から結願(けちがん)日中法要には100人ほどの参拝があり、信教院鍵役を導師に70人ほどの僧りょで雅楽入りで1時間半にわたり厳粛に営まれた。
信教院鍵役は、ことし春に本山で親鸞誕生850年と立教開宗800年の慶讃(きょうさん)法要が勤まったことを「大変、いいお勤めだった」と振り返り、次の本山での大きなお勤めは30年後になり、皆様のお顔を見ると30年後も絶対大丈夫と思っているので、次の30年後に向けて体に気をつけて三条別院の壮挙をお願い申し上げる」と参拝に感謝した。
最後に前日に続いて九州大谷短期大学の青木玲准教授が闇をテーマに法話を行ったあと、藤懿輪番があいさつ。藤懿輪番は多くの参拝に感謝し、「真宗門徒にとっての報恩講は1年が報恩講で始まり、報恩講で終わると言われる」と報恩講の意味の大きさを話し、「報恩講に出会って、またあしたから新たな1年を歩み出し、この1年は念仏をもつ生活を心がけ、次の報恩講に向けて歩んでいただければ」と願った。