新潟県弥彦村の図書館「らいわ弥彦」は、ことし6月24日の開館から4カ月16日目で来館3万人を達成し、3万人目に記念品を贈るセレモニーを行った。来館者は来年度末までの9カ月あまりで2万5千人を目標にしたが、そのほぼ半分の期間で3万人と、目標の2倍を超すハイペースだ。
3万人目はウェブライターのヤマシタナツミさん(39)=新潟市西区=。8月14日に初めて入館してから今回で3回目。本間芳之村長や徳永絹枝館長から花束や記念品、来館3万人記念証明書を受けたり、職員手作りのくす玉を割ったりと祝福を受けた。
ライターとしてふだんは取材する立場だけに「まさか自分が取材されて本当にびっくりした。こんなふうに取材される側は感じるんだと思った」と照れた。
本が好きで新潟市内の図書館だと借りたい本が取り合いになる。人気の本を検索して「らいわ弥彦」で見つけ、足を運んだ。
「らいわ弥彦」は選書業務をブックディレクターの山口博之さんに委託しているが大きな特徴。そこがヤマシタさんにっとっても「選書された本の並べ方が独特で、意外な本との出会いがある」と魅力を感じている。
本間村長は「村外からもたくさんの人から来ていただいて感謝したい。さらに蔵書の充実を図り、読み聞かせのイベントやものづくりのイベントも継続してやっているので、多面的な図書館の取り組みを推進していきたい」とこれからの来館にも期待した。