給食メニューでSDGsと新潟県燕市をPRしようと、10月15日に「道の駅 SORAIRO 国上」で燕市の三ツ星給食メニュー「トマみそカレー豚丼」200食を販売した燕市分水地区の高校生2人と小学生1人の3人でつくる「燕のごちそうプロジェクト」は11日、分水地区で始まるこども食堂「分水きずな食堂」に寄付した。
プロジェクトを行ったのは高校1年生の大塚日那多(ひなた)さん(16) と渡邊望羽(みう)さん(16)、渡邊さんの妹の小学校5年生優奈さん(11)の3人。11日は高校1年生の2人が「分水きずな食堂」の代表の分水地区の勝敬寺の鈴木智隆住職に寄付を手渡した。
燕市は若者の主体的な活動を応援し、将来を担う人材を育成しようと夢の実現や社会参画を支援する「羽ばたけつばくろ応援事業」を行っている。「燕のごちそうプロジェクト」はこの事業に採用され、17万円の補助金を受け、小中学生のころに食べた思い出に残る給食「トマみそカレー豚丼」を商品化し、1日限りで「道の駅 SORAIRO 国上」で販売した。
分水商工会女性部など、地域の人たちが食材の提供や調理で協力してくれ、用意した200食は1時間半ほどで完売する人気。その売り上げをそっくり寄付した。
鈴木住職は、子どもだけでなく、ひとり暮らしのお年寄りにも孤独や貧困を感じている人がいるので、誰でも来ることができる「地域食堂」とし、来年3月に発足し、4月から月1回、食事の配布から始めて新しく仲間づくり、コミュニティーができる場とし、子ども向けのイベントも実施したいといった考えを話した。
「まだ発会していないのに多額な寄付をいただき、感謝している。皆さんが喜ぶような活動になるように大切に使わせていただく。発会式のときは案内するので、ぜひお手伝いや遊びに来てほしい」と子どもたちに熱意に感謝した。
2人は「悪天候だったが、商工会女性部の協力もあって無事に販売でき、たくさんの人に食べていただいてうれしかった。今までサポートしてくださった方々に感謝申し上げます」と話していた。