24日まで新潟県弥彦村で毎秋恒例の弥彦菊まつり「第63回新潟県菊花展覧会」が開かれている。弥彦神社境内を約3千鉢のキクが彩り、秋の弥彦観光はピークを迎えている。
参道や回廊にキクづくりの愛好家や村内の子どもたちが育ててた花は厚物や管物、仕立ては三幹立ち、福助づくり、岩付きなどさまざまなキクがずらりと並んでいる。
手水舎向かいに設置された各地の景勝をキクの花で再現する大風景花壇。ことしのテーマは「霊峰白山」で、石川県などにまたがる日本百名山の白山(2,702m)を4間×8間で64畳分、60平方メートルもある空間を使い、約2.5万ものキクの花で描き、圧巻だ。いちばんの撮影スポットになっている。
ことしは記録的な夏の猛暑の影響なのか開花が2週間ほど遅れた。そのため例年なら11月半ばになるとキクの花は終盤を迎えるところ、ことしは初旬を過ぎてようやく咲きそろったところで、これからも十分に観覧を楽しめる。
訪れた人たちは「花火みたいだ」、「おっきいね」、「こんなの初めて見た」と話し、中には「おひたしみたいにして食べるの?」と食欲の秋の人もいる。