自動車整備や販売の株式会社丸山自動車(丸山勇一代表取締役・新潟県燕市横田)は21日、「2050年までの二酸化炭素排出量実質ゼロ」を目指して「燕市ゼロカーボンシティ宣言」を行った燕市に環境に配慮した電気自動車1台を寄付した。燕市はさっそくこの日から学校運営の指導、助言や青少年向けの事業などを行う教育委員会で使っている。
寄付した電気自動車は、ことし9月に日本発売された中国の自動車メーカー、BYDのコンパクトEV「ドルフィン」。ボディーカラーは「アーバングレー」の4ドア右ハンドルで販売価格は363万円。満充電で400km走行できる。
丸山自動車はことし4月にBYDの正規ディーラーとなり、来年3月に新潟市東区に販売店「BYD AUTO 新潟」をオープンし、2年後には長岡市にもオープンする。
21日は丸山代表取締役が市役所を訪れて鈴木力市長に目録を手渡した。
丸山自動車は燕市分水地区で創業して57年になり、丸山代表取締役は2代目。「地元の方に助けられてここまで発展でできた感謝の意味をもあり、新潟でBYDのディーラーを始めるに当たり、ほかの市町村からも話があったが、まずは燕市に寄付したいと思った」と話した。
鈴木市長は「電気自動車を有効に活用しながら脱炭素社会に向けて取り組んでいきたい」、小林靖直教育長は「学校でもSDGsなどを学習しており、電気自動車は移動手段だけでなく災害時に電源になることも含め、生きた教材として活用したい」と感謝した。