「八十里越開通まで“だいたい”730日」。新潟県三条市と福島県只見町を結ぶ八十里越の開通が3年後に迫り、少しでも早く開通に向けた機運を醸成しようと「道の駅 漢学の里 しただ」(三条市庭月)は22日、「勝手にカウントダウン」(非公式)のパネルを作成、設置した。
幅1.8メートルほどある横長のパネルを印刷業者に発注して2枚、作成した。この10月30日に工事中の八十里越の第五橋梁(きょうりょう)から撮影した紅葉に彩られた山々を撮影した写真を背景に、開通までの残り日数を数字を差し替えられるようにして表示する。
開通は3年後の2026年が予定されているが、開通日は未定なので、残り日数はあくまで非公式。3年後なら最大残り1,000日以上になるが、1日でも早い開通に期待して残り「730日」と表示。下に小さく「※日付を巻き戻す場合がございます。ご了承ください」ともある。
1枚は店内に設置し、もう1枚は外から見えるように壁に張る予定。また、店内には向かいの諸橋轍次記念館に置いてあった八十里越の立体模型地図を展示。LEDが発光する八十里越のルートをはじめ新道、中道、古道の昔のルートも記してあり、興味深く観察できる。
八十里越開通まであと3年。開通に向けて機運を盛り上げるには意外と短く、あっと言う間にやってくる。開通のリアリティーを感じるにはカウントダウンが有効だが、冬の積雪状況などによって工期は前後し、間際にならないと開通日が示されそうにない。
開通日の決定を待っていてはカウントダウンでアピールするチャンスを逸してしまうことから、勝手にカウントダウンしようというもの。残り日数はわからなくても1日1日と開通が近づいているのは間違いないわけで、「だいたい」とはいえ、あと「730日」と表示されると「いよいよだな」とイメージできるから不思議だ。とりあえず年内は「730日」のままでいこうと考えている。
「道の駅 漢学の里しただ」を運営する株式会社下田郷開発の佐野英憲統括部長は「カウントダウンで少しでも開通が近い実感がわいてもらえればいいと思う」と話し、同じく運営する日帰り温泉「いい湯らてい」とあわせてこれから次々と開通に向けた企画を打っていく考えだ。