新潟県燕市宮町の商店街で理容店「サンロードコバヤシ」を営んだ小林榮一さんが26日、心不全のため自宅で死去した。82歳だった。
心臓の持病をかかえこの20年ほどは毎年のように入院を繰り返し、ことし2月にも入院してから床で過ごすようになり、前週末の21日に熱を出したのをきっかけに体調が悪化。26日夜、妻にみとられて息を引き取った。
理容店の4、5代目になり、「くまとこさん」と呼ばれて親しまれた。自治会長を務めたこともある。大雪の冬に小林さんの呼びかけで商店街がこぞって除雪作業を行うなど、町内のまとめ役であり、顔役的存在だったが、自身が前へ出ることを嫌った。
長男の理容店を経営する小林力さん(55)は「父はやり残したこともあったかもしれないが、やりたいことはみんなやってきた人生だったと思う」と話している。
葬儀はVIPシティホール燕(燕市東大田2859番地1)を会場に、12月1日午後5時半から6時半まで一般弔問、7時から通夜、2日午前9時半から葬儀式、11時出棺。喪主は小林力さん。