新潟県三条市は12月1日(金)、新潟県特産の西洋ナシ「ル レクチエ」を三条市荻島で生産する吉竹和巳さんを三条農業マイスターに認定するとともに、吉竹さんのル レクチエを使って元ブルガリレストランパティシエがつくるスイーツを1日は市役所で特別販売する。
午前11時半から市役所で滝沢亮市長から吉竹さんに三条農業マイスターの認定証と記念品を授与する。
吉竹さんの三条農業マイスター認定を記念して、吉竹さんのル レクチエを使ったスイーツ「タルトシブースト」(税込み600円)を1日から17日までの土、日曜に「道の駅 漢学の里しただ」(三条市庭月)で販売するほか、1日は正午から市役所で限定100個を特別販売し、売り切れしだい終了。
カスタードクリームとメレンゲを合わせて、酸味を効かせた濃厚できれのある柔らかい食感のシブーストクリームに、シロップに漬け込んだル レ クチエをぜいたくに詰め込むタルト。生地には発酵バターを使用し、芳醇な香りを楽しめる。
ことし6月から「道の駅 漢学の里しただ」で加工部門長、パティシエ、ショコラティエとして働く三条市下田地区出身の市川耕太さんが作る。
市川さんは新潟県内の専門学校を卒業、東京都内のテオブロマで5年半勤務。生菓子、焼き菓子、アイス、チョコレート、コンフィズリー(砂糖菓子)、ヴィエノ ワズリー(菓子屋のパン)を学んで基礎を習得した。
主任となって店舗、厨房責任者を経験した後、ハイブランド「ブルガリ」のレストランパティシエとして半年間勤務し、チョコレート部門に異動し7年間勤務。ショコラティエの二番手となっている。
三条市では、 卓越した技能を有する市内農業者の認知度を高め、技術の継承と人材の育成を図ろうと2018年度から三条農業マイスターを認定。農業者への技術指導や地域住民への農業啓発などの活動を行っている。
吉竹さんで6人目の認定。三条市荻島で、ル レクチエを含む西洋ナシと和ナシを 20年以上栽培。18年度に「新潟県果樹高品質生産拡大共進会」西洋なし部門で農林水産大臣賞を受賞、20年度から県の指導農業士としても活躍。現在、天果糖逸(てんかとういつ)出荷販売協議会の西洋なし部会長を務めている。