新潟県三条市は1日、新潟県特産の西洋ナシ「ル レクチエ」を三条市荻島で生産する吉竹和巳さん(51)を三条農業マイスターに認定した。
三条市では、 卓越した技能を有する市内農業者の認知度を高め、技術の継承と人材の育成を図ろうと2018年度から三条農業マイスターを認定。農業者への技術指導や地域住民への農業啓発などの活動を行っている。
吉竹さんは6人目の認定で、果樹では4人目。吉竹さんはル レクチエを含む西洋ナシと和ナシを 20年以上栽培している。
2018年度に新潟県果樹高品質生産拡大共進会西洋なし部門で農林水産大臣賞を受賞し、20年度から県の指導農業士としても活躍。現在、天果糖逸(てんかとういつ)出荷販売協議会の西洋なし部会長を務めている。
1日は滝沢亮市長から吉竹さんに認定証と盾を授与し、三条農業マイスターの文字やロゴがデザインされたブルゾンを着せてあげた。
吉竹さんは、ことしのル レクチエは大豊作だった昨年と比べて夏の猛暑の影響で小玉で収量も少なく、作柄はあまり例年を下回ったことなどを話した。
滝沢市長は「ル レクチを含め三条の果物は三条をPRできる大事なもの。私自身も大好きで、皆さんが食べて幸せになるということもあり、三条を発信できる素晴らしい素材のひとつ」とルレ クチエの発信力に期待した。
吉竹さんは「そう言っていただけると、励みになる。皆さんにおいしいと言っていただけるようなルレ クチエをつくりたいと思う」と答えた。「これから多くの人に農業の良さや三条の農産物をもっと知っていただけるように頑張りたい」、「リーダーになれるかどうかわからないが、何かしら貢献できるようにしていきたい」とも話していた。
また、吉竹さんのル レクチエを使って元ブルガリレストランのパティシエで「道の駅 漢学の里しただ」で働く市川耕太さんが作ったスイーツも試食した。