11月25日、26日と鹿児島県で開かれた「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2023 KAGOSHIMA大会」のぷよぷよ一般の部で新潟県三条市の「ひからいと」こと新潟明訓高校1年山田明宙(ひかる)さん(16)が準優勝した。明宙さんは11日、ともに同じ大会の小学生の部に出場した弟の「でかでかでかぁ」こと保内小5年旺拓(だいち)さん(11)とそろって滝沢亮三条市長を表敬訪問。その場で全国2位の技も披露した。
兄弟ともことしの北信越ブロック大会で優勝し、「燃ゆるかごしま国体」の文化プログラムとして開かれた全国大会に出場した。この大会に三条市の選手が出場したのは初めて、きょうだいそろって出場したのは山田兄弟が初めてという快挙だ。
一般、小学生の両部門とも全国で勝ち抜いた16人ずつが出場。明宙さんは1日目の予選リーグでベスト4人に残り、準決勝に進み、5本選手のところ、2-4とがけっぷちに追い詰められながら3本連取の大逆転で勝利した。
2日目の決勝は、勝てばプロライセンスを取得できる大一番だったが、プロ選手の東京都の「ともくん」に圧倒されて敗れた。とはいえプロやおとなの中に入っての堂々の全国2位だった。小学生の部の旺拓さんは予選リーグで敗れた。
表敬訪問には父真司さん(56)、母峰子さん(47)も同行した。滝沢市長は「ぷよぷよ」で明宙さんと対戦し、明宙さんは続けてぷよぷよを消す連鎖で14連鎖、続いて11連鎖を披露して鮮やかに完勝した。
先に庁内の職員を対象にぷよぷよの大会を開き、優勝と準優勝の2人もそれぞれ兄弟と対戦したが、同様に何もできずに手も足も出ず、全国2位の実力に脱帽だった。
キャリア5年の明宙さんは、ぷよぷよテトリスの体験版でぷよぷよにはまり、製品版を買ってオンラインでも遊ぶようになったのが始まり。小学6年生の時に北信越大会の小学生の部で2位になり、「もしかしたらもっと強くなれば、全国に行けるんじゃないかと思った」と明宙さんは自信を深めた。
学校から帰るとぷよぷよも勉強も2時間くらい費やす。今後の目標は「プロを目指しています」ときっぱり。優勝した選手は全国的に有名で、明宙さんも何度と対戦した勝ったこともある相手。優勝にはすぐそこまで手が届いてる。
「(優勝選手は)今回、戦ってすごい強いなっていうのがあって。目標にして練習していきたい」と話した。
現地へ応援に出向いた上田泰成副市長「会場の熱気とプレッシャーのなかで見事、全国2位に輝いたヒカライト選手はこれからにまさに三条のeスポーツ界を担っていく存在と思うので、来年の佐賀で全国一をねらってもらえれば」と期待した。