新潟県田上町の「道の駅たがみ」(馬場大輔駅長)は、2日から田上産のネギを「がんばるねぎ」と名付け、もうちょっと頑張ってほしいネギを「ガンバレねぎ」として「ガンバレねぎ祭り」を開いて販売している。その最終日の17日(日)、極太にこだわったネギ1本を木箱に入れてその名も「田神(たがみ)」と銘打って2,023円で販売する。
このネギを作ったのは、田上町本田上地区でコメや果物、野菜を生産する農業佐藤潤一さん(38)。16日に収穫したネギの中から最も大きく育ったネギ1本を選び、このためにあつらえたスギの板で作った化粧箱に入れた豪華版にして販売する。
一般のネギは3本で500グラム前後のところ、この極太ネギは1本で約500グラムのビッグサイズ。ことしの締めくくりということで価格を2,023円に設定。化粧箱の値段を考えると決して高くない。
佐藤さんはネギを10年近く前から約5,000平方メートルの田んぼを使って栽培。1シーズンで約20万本を出荷する。化成肥料はいっさい使わない。周囲にほかの野菜がなく、病害虫の被害を受けにくいので、消毒は年に1回でこと足りる。
大きいネギに育てようと心がけているが、規格の上限の2Lサイズを超えると、出荷できなくなってしまうが、「道の駅たがみ」で扱ってもらっている。
規格外だが、自然に近い状態で大きく育ったネギは、味も良くなる。「大きくて珍しく、希少でおいしいネギに価値をつけて販売したい」と佐藤さん。田んぼで作るから「田神」と名付けてアピールすることにした。
「来年はもっとやりますよ。もっと極太なネギを作って5,000円での販売を目指します」と力を込めた。「田神」の販売の問い合わせは「道の駅たがみ」(0256-47-0661)へ。