新潟県田上町の「道の駅たがみ」(馬場大輔駅長)は16日、17日の2日間、糸魚川市の県立海洋高校の生徒によるアンコウの吊るし切りショーを行っており、17日は午前10時半から行う。
生徒によるアンコウの吊るし切りショーは、寒ブリの解体ショーなどとともに以前から行われている海洋高校の名物事業。ことし2月の節分で道の駅たがみが海洋高校の相撲部による豆まきを行ったのが縁で、今回はアンコウの吊るし切りの実演を依頼した。
海洋高校食品科学コース3年生が体長1メートルほどある大きなアンコウを口を上にしてつるし、皮、布、柳肉、えら、肝、胃袋、ひれと7つの部位に切り分けて解体する作業を実演。約70人が見学した。
生徒は部位の説明やアンコウにまつわる豆知識を話ながら見事な包丁さばきで解体した。力技の皮をはぐ作業では、見学者と一緒に「よいしょ!」とかけ声を合わせて力を込めた。
アンコウの価格は、高価な“あん肝”の大きさで決まると話した。卵巣はシャッターチャンスといい、チョウのように広げて見せて見学者を驚かせた。
解体後は、アンコウ鍋を1杯500円で販売し、あわせて海洋高校が開発にかかわった「ごっつぁん鍋つゆ」や「甘えび醤油味付けのり」も販売した。アンコウ鍋を味わった人は、「コラーゲンたっぷりでいろいろな部位が入っていて味が複雑でおいしい」と話していた。
海洋高校にとっては今回がことし最後、10回目のアンコウ吊るし切りショー。販売を担当する生徒会長の食品科学コース3年山田温さんは「思っていたよりいっぱい人が来てくれてうれしい。あしたもいっぱい来てほしい」と話していた。