新潟県加茂市の加茂小学校(小畑一二美校長)の5年生は42人は今年度、総合的な学習の時間に「加茂の安全は青海っ子の手で」と題して地域安全マップを作成した。その成果を地域に発信しようと19日、加茂駅前のショッピングセンターメリアで広く一般の参加を呼びかけて学習発表会を開いた。
県は数年前から毎年、県内の地域を指定して犯罪社会学が専門の立正大学の小宮信夫教授を中心に防犯や身の安全の守り方の学習を啓発する事業に取り組んでいる。ことしは加茂中学校区が指定され、石川小学校と加茂中学校でも安全教育に取り組んでいる。
加茂小5年生は、総合的な学習の時間に不審者に遭わない景色の見方を学び、各地域へ実際に足を運んでフィールドワークも行い、写真も使って「地城安全マップ」にまとめた。
その成果を5年生だけにとどめず、学習の成果を広く地域に発信して、加茂のまちの安全性を高めたいと学習発表会を開いた。
5年生の保護者を中心に約70人が来場した。5年生は「犯罪に巻き込まれないための景色の見方」劇やクイズ、安全マップの紹介などで景色の見方やみんなが安全に暮らせるまちについて伝えた。
危険な場所は、何もないたんぼ道、細く暗い道路、階段の踊り場など。安全なまちにしたいと草取りをしたり、フィールドワークのおかげでたばこの吸い殻がたくさん落ちていることにも気づいた。最後に創作した歌「景色の見方」の合唱も披露した。
見学に訪れた五十嵐裕幸副市長は「市長に伝えたいというメッセージがあったが、本当に素晴らしい発表だった。ぜひとも持ち帰って市長に伝えたいし、機会があったこういう場をもっと設けてほしい」と5年生に感心し、エールを送った。