新潟県燕市の鈴木力市長は26日、定例記者会見を行い、燕市独自の物価高騰支援策やまちあそび部のトキエアとの取り組みなど6項目を発表した。
報道関係者からの質問で、柏崎刈羽原子力発電所の運転の運転再開について話した。翌27日にも原子力規制委員会が柏崎刈羽原発に対する是正命令を解除する方針と伝えてられていることにふれた。
「わたしとしては厳格な適格性の審査を求めてきたが、先月も発電所の周辺防護区域内で薬物抜き打ち検査を行ったところ、警備担当の社員がそれを見過ごしてしまったという不適合事案が発生した。そういった状況にもかかわらず東京電力が発電事業者としての適合適格性があるという判断にどうしてそうなるのか。この点についてしっかり県民に納得できる説明をまずしてもらいたい」と不信感を示した。
鈴木市長は19日、柏崎刈羽原子力発電所から5〜30km圏内のUPZ(避難準備区域)内にある7市町と新潟県で内閣府と原子力規制庁に対し、柏崎刈羽原子力発電所の安全対策の徹底と原発事故に豪雪が重なるなど複合災害時でも住民が安全に避難できるように防災対策の推進を要望している。
「そのときに出した要望がしっかりと実現しない限り、やはり再稼働の議論はなかなか容易に受け入れられない。これが要望に行ったメンバー全員の共通認識だったので、われわれが出した要望が実現できるといことをまず示してほしい」と求めた。
ことしの振り返りと来年については、ことしは新型ウイルスが5類に移行し、「4年ぶりに本格的にいろんなイベントや行事が再開できた年」で、「長かったトンネルからようやく抜け出せる兆しが見えてきた年になったという印象がいちばん強い」。
また、第3次総合計画のスタートの年に、2月にまちあそび部が総務省のまちづくり大賞を受賞、5月になると産学協創スクエア事業がキャリアデザインアワード地方創生賞を受賞した。
第3次総合計画では個別の分野別の計画を約10本つくり、PR大使も新たに任命。「全体的に総合計画のスタートを切る年としては順調にスタートできた年だった」と振り返った。
来年は全天候型子ども遊戯施設の建設が始まり、浄水場の建設の最終年度になり、いろんな重要案件が目白押しの「非常に重要な年になる」とし、「たつ年なので昇り龍のように日本一輝けるまち燕市の実現のためによりいっそう取り組まなければならない年」と述べた。発表項目は次の通り。