新潟県燕市の鈴木力市長は仕事納めの28日、市役所で幹部職員などを前に年末訓示を行い、ことし1年を振り返って職員に感謝した。
鈴木市長は、新型ウイルスが5類に移行していろんな行事やイベントが本格的に再開し、「4年ぶりというフレーズがあった年」で、「長いトンネルを抜けていく兆しが見えてきて、少し晴れやかな気持ちなれるよう年だった」と振り返った。
2月に燕市役所まちあそび部が総務省のまちづくり大賞を受賞し、5月にはつばめ産学協創スクエア事業が学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード の地方創生賞を受賞。昨年度のふるさと納税の寄付額は県内1位に返り咲き、ナビタイムのアプリで燕市がツーリング目的地検索上昇率で県内1位、全国11位となり、燕三条をテーマにした「ブラタモリ」の放送が実現。「本当にいろんないい話題があった年」と喜んだ。
第3次総合計画、これのスタートの年だったと。いうふうにこれは本当は一番重要な年だったというふうに思っています。こども政策部を新設して「子育てするなら燕市で」をキャッチフレーズに人口減少対策に努めた。デジタル社会や脱炭素社会への対応にも取り組み、10個の分野別の事業計画の策定にも着手した。
その過程で子育てサポーターにサッカー・アルビレックス新潟の島田譲選手が燕市子育てサポーター、GMO陸上部の岸本大紀選手が燕市スポーツ大使に就任。さらにBSNの大塩綾子アナウンサー、料理研究家の村山瑛子さん、新潟県住みます芸人のいっすねー!山脇さんの3人が燕市PR大使に就任し、「情報発信の強化もできた年。第3総合計画が順調なスタートを切れた年だった」と述べた。
鈴木市長の4期目のスローガン「進化、深化、真価、輝く燕」をキャッチフレーズに取り組み、「そのうちの深掘りする、深く化けていくという部分がかなりいい取り組みが充実し、そこにかなり力を注げ、成果が出た」と自己評価した。
一方で物価高対策、異常気象への対応を緊急臨時的に大急ぎでやらなければならない課題にも直面したが、職員が速やかに対応してくれた。補正予算に基づく膨大な事務処理を行い、多くの市民や業界から感謝や礼の言葉が寄せられ、「その頑張り、努力に感謝を申し上げたい」。
ことしの年末年始は寒波を心配しなくていいような天気予報だが、新型ウイルスやインフルエンザが流行しているので、「健康に留意して有意義な年末年始を」と求め、最後に元旦ニューイヤー駅伝に出場する岸本選手の応援を呼びかけ、「1月4日、元気な姿で皆さんとまた新しい年を迎えることを祈念する」と締めくくった。