2024年1日1日午前0時の新潟県三条市の気温は7.6度で、同じ日時の三条市では、2004年の6.9度を上回って1979年から観測史上、最も暖かい年越しとなった。79年からの平均1.7度と比べると、ほぼ6度も高かった。
12月31日の最高気温は9.2度と平年より6度近く高く、11月中旬から下旬並み。午後から夜に向かって雪ではなく雨が強まり、ピークは午後8時までの1時間雨量3.5ミリ。夜遅くからしだいに雨は弱まった。
二年参りは手袋なしでも手がかじかまなかったが、雨のせいかどこも参拝者の人出が少なめだったようだ。
弥彦村の弥彦神社では、弥彦神社氏子青年会の会員11人が年越しを前に年恒例の年末木遣(きやり)奉納を行った。ほら貝を吹きながら拝殿わきまで歩き、木遣りを奉納し、拝殿に向かって二礼四拍手一礼して1年を締めくくった。
三条市の法華宗陣門流総本山「本成寺」では除夜の鐘。午後11時45分からうちわ太鼓が響くなか、鈴木日慧貫首を先頭に客殿から鐘楼堂まで行列し、読経のあと鈴木貫主を皮切りに滝沢亮三条市長、兼古耕一三条商工会議所会頭、捧雄一郎コメリ社長らが順に鐘をつき、さらに希望した一般参拝者がついた。
鈴木貫主が鐘をつくと鐘楼堂の外からカウントダウンに続いて「明けましておめでとう!」の大きな声が響いていた。
燕市の戸隠神社では境内に縁起物の授与品を並べたテントを張り、午前0時を中心に二年参りで参拝の行列ができた。0時半過ぎると訪れる人はぽつぽつになり、拝殿前に白布を広げたさい銭箱を片付け始めていた。