新潟県燕市の鈴木力市長は仕事初めの4日、職員を前に年頭訓示を行った。「おはようございます」と始め、「あえておはようございますのみとさせていただきたい」。「明けましておめでとう」の賀詞は封印して地震による犠牲者の冥福を祈り、被災者への見舞いを述べた。
燕市は元日から災害対策本部を設置。職員が自主的に登庁し、被害状況の把握や避難所の開設運営、情報発信など速やかに的確にいい仕事をし、「公務員としての使命感の高さに頼もしく思った」と感謝した。
3日午後4時現在の被害状況を話した。人的な被害の報告はなく、一部損壊が一般住家11、公共施設14、文教施設9、社会福祉施設4、さらにブロック塀や灯ろうの倒壊など35の計73件だった。
避難者は最大で1日午後7時の310人にのぼったが、避難者がいなくなってこの日午前8時にすべての避難所を閉鎖。「こういう状況だが、まだ余震が続き予断は許せない。これからは被害カ所の復旧、住民の支援、他自治体の応援とまだまだ業務を続くと思うが引き続きよろしくお願いする」と気を引き締めた。
昨年暮れの年末訓示の内容を繰り返し、「ことしは前に進める進化が中心になる年にしたい」、「災害対応など臨時のを取り組みはあるが、長期的な人口減少社会、地方創生に燕市役所が一致団結して取り組んでいこう」、「たつ年で昇り龍のごとく、ことしも燕市は上昇気流に乗って、日本一輝いているまち燕市の実現に向けて、皆さんと一緒に取り組みたい」と職員の協力を求めた。