新潟県三条市は5日、同じ全国青年市長会に加入する能登半島地震で被災した富山県高岡市の市役所に向け、支援物資として交通規制物品を発送した。
高岡市で不足している安全確保のための資機材を送った。内容は三角コーン82個、コーンウエイト82個、コーンバー42本、コーン用点滅灯82個。せっかくなので三条市のナチュラルミネラルウォーター「山と雪のうるおい」も積んだ。
輸送したのはマルソー株式会社(渡辺雅之社長・三条市月岡)の4トントラック。三条市はマルソーと「災害時における物資の輸送に関する協定」を結んでいることから依頼したもので、無償で運んだ。
全国青年市長会は、49歳までに当選した全国の市長100人余りが加入しており三条市の滝沢市長(37)と高岡市の角田悠紀市長(41)はともに会員。そのLINEグループで角田市長から交通規制物品の支援の呼びかけがあった。
家屋の被害認定の調査の作業で安全を確保のために交通規制物品を活用するらしい。三条市のほかに愛知県みよし市も支援に手をあげたという。
5日は午後1時に市役所で交通規制物品をトラックに積み込んで出発式を行い、滝沢市長が渡辺社長とトラックを運転する運転手の尾暮俊哉さん(27)に激励の言葉を送った。
滝沢市長は三条市は、過去の水害で三条市は全国から大きな支援を受けたことにふれ、「少しだが民間の企業の皆さんと連携して恩返しできるかなと思っている。今回の三条市のサポートが1日でも早い復旧につなげることを祈念し、マルソーさんが無事に帰ってくることを祈念する」と述べた。
尾暮さんはマルソーのインスタグラムのダイレクトメッセージで、能登半島地震で会社として救援物資を運ばないのかと問い合わせていた。尾暮さんは「今回の地震で多くの人が被災し、無事に届けたい」とあいさつした。
前日4日に高岡市などへ足を運んだ人の話では、外から見る限り高岡市はぼ普通通りだが、コンビニ店に弁当がないなど物流に影響が出ているという。