追記:初日6日、来庁者46人、電話相談28人の計74人の利用があった。1人で複数の相談もあり、相談内容別の内訳は電話相談を含めて「り災証明等の交付申請受付」45件
「災害ごみの処理の相談」25件、「被災住宅やブロック塀等の修繕にかかる相談」23件、「ブルーシートの配布」4件の計99件で、うち15件が電話相談だった。
1日の能登半島地震の震源地から直線で約150km離れた新潟県燕市でも家屋の被害やブロック塀の倒壊が発生。市民からの問い合わせが相次いでいることから燕市は、6日から8日までの3連休の間、市役所つばめホールに臨時相談窓口を開設している。
3日間とも午前9時から午後5時まで開設している。相談の内容に応じて窓口を4つに分け、初日6日は午前中で「ブルーシートの配布」0人(電話相談0人)、「災害ごみの処理の相談」2人(同4人)、「被災住宅やブロック塀等の修繕にかかる相談」9人(同4人)、「り災証明等の交付申請受付」12人(同3人)の計23人(同11人)の相談があった。これは実数で、複数の相談をした市民もあり相談件数はこれより多い。
2004年の新潟県中越地震、07年の新潟県中越沖地震でも燕市で被害が出ているが、臨時相談窓口の開設はおそらく今回が初めて。市民から被害への対応について市への問い合あわせが多いことから、集中的にワンストップで対応しようと開設した。もちろん臨時相談窓口を閉じても通常通り市役所の窓口で相談に対応する。
住家が対象のり災証明書の交付申請は、住宅の壁が崩れたり、瓦がはがれたりといった被害があり、非住家の被災届出証明書の申請は蔵の壁に穴が開いたといった相談があった。
被災住宅の修繕やブロック塀の撤去は業者のあっせん先を紹介。ブロック塀の撤去や瓦、屋根の修繕などにかかる費用の一部は、燕市が補助を予定しているが、具体的な補助の内容はまだ決まっていない。
燕市内でも被害が目立った燕市分水地区の笈ヶ島に住む70代の女性は、蔵の白壁の一部が崩れて穴が開き、破片が道路に落ちた。灯ろうが倒れ、家の中も壁がずれてすき間が開くなどしたため、相談に訪れた。
女性は「昔、蔵をつくってくれた業者さんはみんな亡くなって。土壁を塗る左官屋さんもみんな年をとってできないし、業者をあっせんしてくれると聞いて相談に来ました」。
相談の結果、「補助は住まいや塀が対象で、蔵とか灯ろうは対象外なので実費になると言われたので、あまり力になってもらえませんでした」と少々、がっかりだったが、「こんなていどなんですけど、本当の被災の人たちはいやー、涙がでるろーなーと思いました」と心配していた。
灯ろうが1本、倒れたという吉田地区の米納津に住む70代の男性は「今の時点じゃ灯ろうは該当しねーみとらね。結構、大きくて背の高い灯ろうなんで、人力じゃ無理だし」と頭を悩ませていた。
また、補助があるとは知らずにすでにブロック塀を撤去してしまったという相談もあったが、撤去や修繕する前の被害状況が分かる写真や領収書などを残しておくよう求めている。臨時相談窓口への電話は「0256-77-8103」か「0256-77-8705」へ。