第14回小黒哲也新春書展 2月10日にも2回目のギャラリートークと席上揮毫

(2024.1.17)

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新潟県長岡市和島上桐出身で柏崎市に住む書家、小黒哲也さん(50)の第14回新春書展が2月25日まで土、日曜と祝日限定で、故郷の長岡市島崎にある「道の駅 良寛の里わしま」の「お休み処 和らぎ家ギャラリー」で開かれている。13日は小黒さんによるギャラリートークと席上揮毫(きごう)が行われた。2月10日(土)にも午後1時半からもう一度、ギャラリートークと席上揮毫が行われる。

席上揮毫を行う小黒さん
席上揮毫を行う小黒さん

新春恒例の小黒さんによる書道展で、ことしのテーマは「緊張と緩和」。離れないと全体が見渡せないほど大作や紫の花房を伸ばすフジの絵を描いた作品もあり、書道にうとい人にも新鮮な感覚で楽しめる。

13日のギャラリートークと席上揮毫は、感染防止のため休んでいたので4年ぶりの開催。雪が降る荒天だったにもかかわらず約30人が来場した。


ギャラリートーク
ギャラリートーク

ギャラリートークで小黒さんから作品の解説を聞いたあと、畳の部屋で筆を走らせている現場をライブで披露する席上揮毫。小黒さんは「漢字と平仮名で私の字で書きたい」と2枚の洋紙それぞれ地元ゆかりの禅師、良寛(1758-1831)が詠んだ和歌を書いた。

ギャラリートーク
ギャラリートーク

そして5×2.7メートルほどもある巨大な紙にその場で選んだ言葉は、たつ年にちなんで「龍飛鳳舞(りゅうひほうぶ)」。時々、全体を離れて見てバランスを見ながら体と筆が一体になったように全身を使って四文字を書いた。

席上揮毫
席上揮毫



小黒さんは、「どんどん白がなくなっていく作業をしている」と言い、「今回のテーマは『緊張と緩和』だが、黒が引き締まって緊張感のある所とぱーっと空けた開放感のある所とか、白と黒、大きい小さい、太い細い、墨を入れたりかすれたりと、相対するものをどう紙に書けたらいいかということを日々、感じて書いている」と話していた。

土、日曜の午前10時から午後3時まで開場、入場無料。問い合わせは「道の駅 良寛の里わしま」(0258-41-8110)。

席上揮毫で完成した作品
席上揮毫で完成した作品
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