災害時に全国の畳店から避難所に新しい畳を届ける全国的なプロジェクト「5日で5000枚の約束。」で新潟県内のメンバーが15日、能登半島地震の被災地の避難所へ畳56枚を届けた。
災害が発生してから支援を考えるのではなく、発生前から被災地に畳を届けることを約束する畳店のプロジェクト。全国のメンバーが届ける畳を、被災地をよく知る地元の畳店が受け取り、避難所へ運ぶという取り組みで、2013年にスタートした。
新潟県内ではこのプロジェクトに村上市から長岡市までの畳店8店が参加しているが、実際に畳を届けたのは初めて。プロジェクトの要請に応えて7店が合わせて56枚の畳を提供した。
15日午前4時に見附市今町にある有限会社宮島畳産業今町店から、同社と三条市興野2、今井畳店がそれぞれ仕事で使っている畳を積んで出発し、石川県七尾市の県立田鶴浜高校に開設されている避難所へ届けた。
県内のメンバーの連絡係になっている今井畳店を経営する今井宏行さん(51)は「おかげさまで雪もなく、安全に安全を期してたどり着きたい」と話した。「畳があるだけでみんな靴を脱ぐんだそうです。今は靴のまま土足で体育館を出入りしているので、畳があれば衛生管理も非常に楽になると言われ、有効に使われること期待している」と話していた。