製品がかぶらない燕三条地域のものづくり企業の共同展示商談会「燕三条スパークメッセ」が19日、三条商工会議所で開かれた。13社が出展して昨年を上回る来場者でにぎわい、30万円以上の成約が昨年の9件から倍増の17件の好成績だった。
三条市の須佐製作所とカネコ創業が中心となって始まり、ことしで30回を数えた歴史ある事業。同業者やすでにある団体の共同展示会は多いが、分野が異なるものづくり企業が有志でつながっているのは珍しく、逆に分野が競合しないように出展者を調整。互いに客を融通しようというねらいもある。
以前は2日間、3日間で開いたこともあるが、新型ウイルスで休んでから再開した昨年に続いて、ことしも1日だけに凝縮した。今回は燕市の企業の出展はなく、三条市だけ。工具、大工道具、園芸用品などの定番や新製品が並び、背中に「スパークメッセ」とある黄色いはっぴを着た出展者は、それぞれの製品の魅力を商社や小売店のバイヤーにアピールしていた。
ことしも30万円以上の成約でクオカードのプレゼントは継続したが、来場者記念品は見合わせたにもかかわらず、来場者も成約も予想以上に好調だった。「天気が良かったのか、景気がよくなったのた」と分析しつつ、理由はともかく盛況に笑顔だった。