新潟県三条市下田地域の島川原地区で14日、初めてスカイランタンの打ち上げが行われ、幻想的なスカイランタンの魅力を楽しんだ。
スカイランタンの参加者も見学者も地元の島川原集落センターに集合。参加者は一斗缶ほどの大きさのランタンにマジックで願いごとなどのメッセージを書いた。
オープニングセレモニーを行って徒歩5分ほどの田んぼに囲まれた農道に移動し、カウントダウンを行ってランタンを打ち上げた。
LEDが光源のランタンはヘリウムガスが詰めてあり、赤、緑、紫と色を変えて光った。糸がついて飛んでいかないようになっているが、なぜか多くのランタンが上がらなかったのは残念だったが、真っ白な雪原に揺れるランタンのあかりに「すごいね!」、「きれいだよ!」と見入っていた。
島川原地区は40世帯が余りの小さな集落。各世帯の若手の跡継ぎでつくる団体「白山会」(若林裕介代表)が主催した。地元の夏まつりを中心になって運営したり、昔ながらの虫送りも行っている。
新型ウイルスの感染拡大で地域交流がままならない時期もあったが、感染が収束し、地域のつながりを取り戻すイベントをと初めて「第1回島んランタンフェスティバル」として開いた。
白山会代表の板前若林裕介さん(38)は、「予想以上に大勢の人に集まってもらってびっくり。てんぱってます」と喜んだ。
若林さんと中学校で同級生だった滝沢亮三条市長は、「ランタンを上げて皆さんの願いがかない、すばらしい2024年になることを祈念する」とあいさつしていた。