新潟県燕市で市議を7期、24年余り務めた株式会社曙産業(大山剛社長・燕市南1)取締役会長、大山治郎さんが24日、老衰のため富永草野病院で死去した。91歳だった。
10年ほど前に脳梗塞(こうそく)で倒れ、その後、体調を崩してから介護医療院へ。24日午後の入浴後、急に脈が細くなり、5時半に息を引き取った。
大山さんは大阪市出身。養子縁組で6歳から三条市に移り住み、一ノ木戸小学校を卒業した。「マジックしゃもじ」のヒット商品で知られる曙産業の前身、大山研磨工場を20歳のときに起業した。
1982年に旧燕市議に初当選。2006年の合併で在任特例期間が終わるまで市議を務めた。1994年に初めて議長に就いてから5期、議長を務めた。
2008年に旭日小綬章、12年には紺綬褒章を受けた。美術品の収集家で知られ、2010年に大山治郎コレクション美術館(燕市井土巻2)を開設した。
葬儀はVIPシティホール燕(燕市東大田)で29日午後6時から通夜、30日午前11時から告別式、午後0時半出棺。