新潟県三条市の法華宗陣門流総本山「本成寺」(鈴木日慧管長)は、「節分」の2月3日に行う節分大祈願会の鬼踊りに向けて鬼踊りを演じる本成寺鬼踊り奉讃会(小林敏文会長・会員17人)は1月21日から出張公演や施設慰問で各地へ出向いており、日曜の28日は新潟市の新潟ふるさと村で2回公演のあと、その向かいのコメリ黒埼店、三条市のコメリ西四日町店へ出向き、鬼の大暴れに大勢の観客が詰めかけた。
コメリ黒埼店は開演に向けてどんどん見物客が膨らみ、数百人が鬼の舞台を囲んだ。同店の出張公演は毎年恒例。「鬼踊り福まきショー」と銘打ち、5匹の鬼と三途川婆が鬼踊りを披露し、観客が投げる豆つぶてを浴びた。
ドラと太鼓の音とともに5匹の鬼と三途川婆が舞台へ向かって店内を歩くと、子どもたちはざわざわ。踊っているときから泣いている子どもも多かった。
鬼踊りが終わると、保護者はわが子を鬼に抱いてもらって写真を撮り、鬼はアイドル同然。子どもたちにとっては恐怖でしかなく、火が付いたように大泣きする子も。それをよそに保護者は「去年は赤だったからことしは緑に抱っこしてもらお」と鬼を呼び止めていた。
毎年、燕市から同店へ鬼踊りの見物に訪れ、福豆を仏壇に供えて薬代わりに飲んでいるという信心深い人もいた。