女性問題が週刊誌で報道されたテレビコメンテーターで慶應義塾大学特任教授の若新雄純さんに業務委託していた新潟県燕市は、1月31日で契約を打ち切り射、来年度以降も契約しない方針を発表した。
燕市は2016年から若者が燕市の未来を考える「つばめ若者会議」でセミナー講師を若新さんに依頼したのを契機に若新さんとのかかわりを続け、20年に発足したその高校生版といえる「燕市役所まちあそび部」に当初から若新さんにアドバイザーを依頼。若新さんは年に数回、来燕して活動に参加していた。
今回の報道を受けて燕市は若新さんと連絡をとったうえで2日、燕市公式ホームページに鈴木力市長名で「若新雄純氏に対する当市の対応について」を掲載した。
このなかで若新さんは報道された倫理観に欠ける行動を事実と認めており、燕市としては「大変遺憾」と受け止め、燕市役所まちあそび部の現在と元のメンバー、その保護者に心配をかけたことをわびた。
この状況や本人からの強い申し出もあり、若新さんが代表取締役に就く株式会社NEWYOUTHと契約を締結していた「つばめ若者会議開催業務」の委託期間を当初の3月31日までから2カ月前倒しの1月31日までに変更して今年度の契約を終了。来年度以降も契約しない方針だ。
燕市役所まちあそび部での若新さんと高校生の接点は年1回のイベントと打ち合わせていどで、発足当初から高校生と市職員が中心となって企画し、自立して運営しているので「今後の活動に大きな影響はありません」。引き続き若者の活動を応援し、若者と協働したまちづくりを推進していくとしている。全文は次の通り。
若新雄純氏に対する当市の対応について
株式会社NEWYOUTH 代表取締役 若新雄純氏の令和6年1月31日に新たに報道された倫理観に欠ける行動については、本人も事実を認めており、当市といたしましては大変遺憾であると受け止めております。燕市役所まちあそび部メンバーやOB・OG、その保護者の皆様にはご心配をおかけしたことを、市としてもお詫び申し上げます。
この状況を総合的に鑑み、また、本人からの強い申し出もあったことから、同社と契約を締結していた「つばめ若者会議開催業務」について、当初の令和6 年3 月31 日までの委託期間を令和6 年1 月31 日までと変更し、今年度の契約を終了することとしました。
令和6 年度以降についても、同社とは契約しない方針です。
同氏からは、「つばめ若者会議」のセミナーなどの講師を2016 年から年1 回程度で務めていただき、2020 年からは燕市役所まちあそび部の会議の運営方法などをアドバイスいただいておりました。
燕市役所まちあそび部については、同氏と高校生の接点は年1回のイベント及び打ち合わせ程度であり、発足当初から高校生と市職員が中心となって企画し、同氏からは自立して運営しておりましたので、今後の活動に大きな影響はありません。
燕市は、引き続き若者の活動を応援するとともに、若者と協働したまちづくりを推進してまいります。
令和6年2月2日
燕市長 鈴木 力