三条看護・医療・歯科衛生専門学校(追手巍校長・新潟県三条市上須頃)は9日、国家試験に向けて看護学科と歯科衛生士学科の合格祈願祭を行った。看護学科の生徒6人は3月1日開院する同専門学校の目の前の済生会新潟県央基幹病院に就職が決まっており、絶対に負けられない試験の合格を祈願した。
同専門学校は2020年に開校し、今年度は2期生が卒業する。国家試験を前にした生徒の背中を押してあげようと、合格祈願祭は昨年に続いて2年目。国家試験を2月11日に看護学科39人、3月3日に歯科衛生士学科43人の生徒が受験する。
看護学科と歯科衛生士学科に分けて行った。視聴覚室に祭壇を設け、新潟市中央区・古町神明宮の神官が神事を行い、生徒と先生の代表がそれぞれ玉ぐしを捧げて手を合わせ合格を願った。
祝詞奏上の途中、神官がマスクをしているためにめがねが曇ってどこまで読んだのかわからなくなって、しばらく祝詞が止まる場面もあった。
神事のあと、神官は祝詞が止まったことをわびながらも「いささか看護師さんの援助がほしいなと一瞬、思った。患者との向き合い方は、皆さんがこれから資格を取って看護師として活躍するにあたり、それも重要なひとつの役割。看護師とのやりとり、看護師との接触が非常に心強い味方になる」と、あいさつに取り込んだ。
さらに、「日々、ここで勉強していることを十分に試験場で発揮できれば、通るはず。昨年度も良い成績になってるはずで、すでに実績が出ているので自信をもって皆さん試験場に臨んで試験を受けてください。間違いなく通ります」と言い切り、激励した。
1年目の実績ができたことで、生徒は看護学科が1期生34人が2期生43人、歯科衛生師学科が同じく23人から39人に大幅に増えた。
看護学科の生徒2人以外はすべて就職が決まった。新型感染症が収まった反動もあるのか、県外への就職は看護学科が11人、歯科衛生師学科が9人と多めと言う。
看護学科は6人が県央基幹病院への就職が決まっている。そもそも同専門学校は県央基幹病院をはじめ地域の医療従事者の確保が大きな目的として設置されており、県央基幹病院への看護師の就職は使命を果たすことになる。
昨年の1期生は、看護学科は34人のうち32人が国家試験に合格。歯科衛生士学科は23人全員が合格している。