日本水道協会新潟県支部の要請を受けて新潟県三条市と三条管工事業協同組合は、能登半島地震で被災した石川県七尾市で水道施設の漏水の調査と修理を行うため、10日から15日までの6日間、現地へ水道応急復旧応援隊を派遣する。
三条市上下水道課水道工務係の2人と三条管工事業協同組合(小柳潤一理事長・23社)から上下水道施設の設計施工を手がける株式会社サカイ(坂井亮太社長・三条市高屋敷)の社員5人で応援隊を編成。交通誘導員2人も加わる。
9日、市役所で出発式を行い、滝沢亮市長から一人ひとりに「災害応援隊 日本水道協会新潟県支部」とある車に張るマグネットシートを手渡した。
滝沢亮市長は、7日現在で七尾市ではなお全戸の6割に当たる1万2000世帯が断水していると言い、「皆さまの活動で無くてはならない水が1日でも早く復旧することを祈念する」。まだ余震が続いているが行き来を含めて作業の安全確保を求め、「三条市民を代表して皆さんを応援している。行ってらっしゃい」と激励した。
七尾市では、水道管の本管は復旧しているが、本管と各家庭を結ぶ枝管で漏水などが発生して断水している家が多いと言う。
サカイの坂井栄助会長(75)は、阪神・淡路大震災で1カ月、現地にとどまって水道の復旧で活動したことがある。今回の活動は6日間と短い。「1カ月は行かないと力を出せない。水を早く届けたい気持ちがあっても動きが制約される。それが非常に歯がゆい」と話していた。