テレビ番組「逃走中」のスタイルを借りて大学の構内で現代的にアレンジされた鬼ごっこを繰り広げる「ゆきんこカップ」がことしも新潟県加茂市・新潟経営大学で行われ、参加した106人の小学生はゲームの世界に入り込んで熱狂した。
主催者は、燕三条地域を拠点に「地域の子どもは地域で育てる」をスローガンに活動する寺子屋つばさ実行委員会(高橋克典会長)。元燕三条青年会議所を卒業したメンバーがほとんどを占める。
この事業は「ゆきんこカップ」で、毎年恒例。家に閉じこもりがちな冬に小学生から思い切り体を動かして遊んでもらうのが目的で、県央地域から参加者を募って開いている。
3年ぶりに復活した昨年は約900人もの応募があり、ことしも約700人が応募する人気。抽選で129人の参加を決め、当日は県央地域の1年生から6年生まで106人が参加した。
子どもたちは8班に分かれて競った。鬼役のハンターから校舎の中を逃げ回り、捕まったらろう屋に入る。ろう屋で輪投げ、ボール投げ、縄跳びのゲームにチャレンジして成功すると復活できる。ほかにも宝探しやハンターの数が増えるといったイベントもある。
ハンター役は新潟経営大学の東川ゼミの学生。黒いスーツに黒いサングラスのいかにもなコスプレ。子どもたちは全速力で走り、大声で悲鳴を上げて鬼から逃げた。
暑くなってタンクトップになる子どもも。はち切れそうな笑顔や必死な形相で、それ以外は何も頭の中にないほど夢中になっていた。