新潟県三条市の飲食店でつくる三条飲食店組合(阿部成基組合長・85人)の有志は19日、能登半島地震の被災地で復興支援活動にあたるボランティアを1杯のラーメンでねぎらおうと19日、三条市ボランティアバスの参加者のためのラーメン無料券を寄付した。
三条市社会福祉協議会は14日と20日の2回、被災地の石川県穴水町で復興支援を行うボランティアバスを運行する。参加するボランティアは1回に15人で、運転手や市社協職員を加えて21人で現地へ向かう。
その21人全員に1人1杯ずつ、組合のラーメン店などでラーメン杯を無料で食べられる無料券をプレゼントし、ボランティアの疲れを1杯のラーメンでいやしてもらおうという企画。三条飲食店組合でラーメンを無料で提供してくれる有志を募った。
東日本大震災でボランティアバスが運行されたときも同様の取り組みを行っている。
19日、組合長の阿部成基(なりもと)さん(70)=割烹食堂さら科=が市社協を訪れ、笹川浩志事務局長に無料券を手渡した。
阿部さんは無料券の提供について「個人の店ばかりでみんな年もとってなかなか難しい」と参加した組合員に感謝し、ボランティアには「ご苦労さまとしか言いようがない」と敬服した。
笹川事務局長は14日のボランティアバスでは車内で無料券を見せ合ってラーメン店の話して盛り上がり、「ボランティアのコミュニケーションにつながって良かった」と感謝した。