雪が雨に変わるころとされる「雨水」だった19日も全国的に気温が跳ね上がった。新潟県三条市は記録的な暖かさになった前日18日の19.6度を上回る5月上旬並みの20.6度を観測。2月の三条市としては1979年来の観測史上2番目に高く、2月中旬に限れば観測史上最高を続いて更新した。
明け方の最低気温は3.8度。前日18日の青空か一転して薄曇りが続いたが気温はぐんぐん上がった。夕方に小雨が降るところもあった。
20日の新潟の予報はくもり時々雨、予想最高気温は8度と10度以上も低くなる。その後は平年並みの気温が続き、体調を崩さないよう注意が必要だ。
三条市中央公民館の植え込みで育つマンサクは満開になった。マンサクの名前の由来は、春にほかの木に先駆けて「まず咲く」、「豊年満作」と諸説ある。
中央公民館では1月から2月に月が変わるころから咲く。花と言っても幅が1、2ミリで長さ2センチ前後の短冊形のちぢれたような花びらが4枚、伸びる、知らない人は花と気づかないような目立たない花で春を告げている。
二十四節気の「雨水」は、空から降るのが雪から雨に変わり、雪や氷がとけて水に変わるころだが、それどころか春を飛び越えて初夏を感じさせる陽気だった。