段ボール専業メーカーの森井紙器工業株式会社(森井康社長・新潟県燕市吉田下中野)は、日赤の能登半島地震災害義援金に100万円を寄付したいと中心的な被災地の石川県で高校時代を過ごした森井社長(58)が19日、日赤燕市地区の地区長でもある鈴木力市長に寄付を手渡した。
森井社長(58)は燕市出身だが、高校の3年間は甲子園を目指して元大リーガーの松井秀喜さんをはじめ数々の名選手を輩出すした高校野球の名門校、石川県金沢市の星稜高校に進学して3年間、寮生活を送った。
石川には恩師や友人、当時の部活の先輩、後輩、同期生も多いが、幸いなことに知り合いで亡くなったり行方不明になったりした人はいなかった。「ちょっと安堵したところだが、高齢の人が多いエリアなので、冬に避難所暮らしっていうのは大変だなと思い、大変、心を痛めている」と被災者の身を案じた。
燕市と産業団体が能登半島地震の仮設住宅の入居者に送った家庭用厨房用品セットを詰める段ボール箱は、同社が同業者とともに用意した。それとは別に避難所用の段ボール製のパーティション50セットもすぐに日赤を通じて現地へ届けている。
星稜高校の先輩である石川県の馳浩知事についても「先輩としては誇りだなと思う」と言い、「金沢はだいぶ元通りに通常に暮らしてるようだが、七尾市から先は報道の通りものすごくまだ大変みたいで、かといって金沢市、石川県庁にお使いくださいと寄付を持っていくわけにもいかず、燕市が窓口だということで寄付させてもらった」と話していた。