昨年11月に鹿児島県で開かれた「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2023 KAGOSHIMA大会」のぷよぷよ一般の部で準優勝した新潟県三条市の「ひからいと」こと新潟明訓高校1年山田明宙(ひかる)さん(16)が20日、花角英世知事を表敬訪問した。
明宙さんは、小学生の部の弟の保内小5年旺拓(だいち)さんとそろって北信越ブロック大会で優勝し、「燃ゆるかごしま国体」の文化プログラムとして開かれた今回の全国大会の一般の部に出場した。
2部門とも16人が4ブロックで予選リーグ、各ブロック1位の4人で決勝トーナメントが行われ、旺拓さんは予選リーグで敗退。明宙さんは決勝トーナメントに進み、準決勝は驚異的な粘りで逆転勝ちして会場をわかせたが、決勝で敗れ、準優勝となった。
明宙さんは20日、大会へ応援に出向いた三条市の上田泰成副市長と、(一社)日本eスポーツ連合の早川英樹理事=(株)コナミデジタルエンタテインメント社長=、母峰子さん(47)とともに知事室を訪れた。
上田副市長と明宙さんは、大会に花角知事から激励のメッセージをもらったことに感謝し、大会の成績を報告。大会での対戦のようすを動画を花角知事からも見てもらい、明宙さんがぷよぷよのルールなどを説明した。
明宙さんが医師を目指しているという話に花角知事は「お医者さんになるには相当、勉強しないとね」と励ました。「三条は県央基幹病院ももうすぐオープンして医師も必要としている」とし、eスポーツと医師の2つの夢を「両方、追っかけてください」と期待し、「新潟のeスポーツの体制づくりも」と県内のeスポーツの振興に前向きだった。
上田副市長は「三条市からeスポーツの世界的な大スターが誕生したので、新潟でもぜひeスポーツを盛り上げていければ」とし、前頭葉の活性化などで高齢者向けのeスポーツも注目されており、「来年度、三条市でもそういうのをちょっとやりつつ、横展開できるように新潟県でも広げていきたい」と話した。
明宙さん「ぷよぷよの大会を新潟県でもっと主催してほしい」と希望。この日はのどが乾くほど緊張していたものの、「試合より緊張しなかった」と頼もしかった。